by holistic-medicine | 2011-03-25 23:34 | 南日本支部
世界のホリスティック的ライフ・国民総幸福量の国ブータン
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本日、広島事務局主催の「健康セミナー」を開催した。

セミナーのタイトルは、「世界のホリスティック的ライフーブータンの最新事情」ということで、講師は、広島事務局長の清水がおこなった。

Gross National Happiness=(GNH)という幸福度を図る指数を独自に設定し、国家プロジェクトして推進する、ヒマラヤの小さな王国ブータン。そのブータンに昨年11月に訪れた際の映像などを交えながら、幸福度の高い社会を目指すブータンの背景などを紹介した。

ブータンのGNH政策の柱でもある、基本柱の中でも、非常にユニークで示唆に富んだ内容のものがあったのも印象が深い。たとえば、下記のような内容である。

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ブータンの幸福度の指標


心理的幸福(精神指標=祈り、瞑想の回数など)

環境多様性(植林指標・動植物の名前の知識など)

健康 (健康状態・健康知識・健康阻害因子)

教育 (識字率・国語習得率・民話歴史知識)

文化 (方言利用・職人技術・価値伝承など)

生活水準(地域の祭り貢献度など)

時間利用(睡眠時間・労働時間)

コミュニティの活性(親族が同じコミュニティに居住かどうか)など

良き統治(貧富の差の格差是正努力度など)

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まさに、ブータンにとっての「幸福度」は、身体、心、霊性においての健全な状態を
「幸福」と呼んでいるのではないだろうか。

そして、

ホリスティック医学協会の全的な健康観にも深く相通じる部分が多いと感じられる。
「幸福」という抽象的な具象は、「部分と部分が繋がって全体を形成する」といった、ホリスティック的な生活のリズムの中から育まれるものかもしれないとも思う。

今回の東日本の大震災は、私たち現代人に、「幸福の原点」というものについて、一人ひとりが熟考を余儀なくされた、ターニングポイントではないか。そして、21世紀の実験国家的プロジェクトである、国民総幸福量での国家の発展を図る国・ブータンから学ぶべきものがあるのではないかとも報告した。

民主党の政策基本である、新成長戦略の中にも、「幸福度=well-being」 高める政策の必要性が提案されているらしい。また、昨年には、イギリスのキャメロン首相や、フランスのサルコジ大統領なども、「幸福度指数」による国民アンケート実施への表明もされはじめているとのこと。

ホリスティク医学とは、医療の分野だけにとらわれず、広く「生き方を問い直す医療哲学」でもあると、最後に申し上げて閉幕した。

次回の広島での健康セミナーは、広島事務局の会員でもある、ネパール人、カルキ・パラメソールさんによる、「アーユルベーダ医学の真髄を探る」である。カルキさんは、在広島20余年。看護師の日本人の奥さんと一緒に、南アジアに継承されているアーユルベーダ医学の考え方のみならず、ヒマラヤ山脈での薬用植物の活用のされ方や、南アジアの人々の自然観や死生観、幸福感などの理解講座を地道におこなわれている方である。

5月26日(木)19時より 広島市西区区民文化センター大会議室にて

そして、7月には、協会会長である、帯津先生を迎えての健康フォーラムを予定している。
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