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by holistic-medicine | 2011-06-29 04:41 | 関西支部
東日本大震災チャリティーフォーラム in 2011.6.5
関西支部からのチャリティー報告

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3 月11 日(金) に発生した東日本大地震により、
亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、
そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。

一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。

 今回われわれは、天災である地震と津波、
さらに人災と言われている原発事故という未曾有の事象を経験しました。実は、
これを「地球の病」として捉え、
警告を 発し続けている人たちがいました。

それが「ホピの予言」という25年も前に作られた映画に描かれています。
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今回はこの映画を中心に
「第105回ホリスティックフォーラム」合わせてチャリティーフォーラム
としてを開催いたしました。
第一部では、この映画を見て皆でいろいろと考え、
第二部では、ホリ協関西支部からも震災直後に医療チームとして、
ケアサポートとして現地に入ったスタッフを中心に、
「今、何を考えるべきかを話し合ってみる」という企画を立てました。

当日は47名の参加者があり、
参加費47,000円と募金8,750円合計55,750円を
日本赤十字社に全額募金させていただきました。





「ホピの予言」上映企画者からのメッセージ

日程の決定に手間取ったうえに、d0160105_4293923.jpg関西支部HP以外の手段での告知がほとんどできていなかったにもかかわらず、当日は約50名の方が参加されました。

そしてこの映画の製作団体のランドアンドライフに対して寄付いただいた方に差し上げている小冊子「ホピ物語ー生命の始まりから浄化の日まで」も38冊お渡しすることが出来ました。

 第1部の映画「ホピの予言」は
ネイティブインディアンのホピ族にまつわるドキュメンタリーで、
1986年に宮田雪(きよし)監督により
製作されたものです。

 この映画はほぼ三つの事柄を含んでおり、
ひとつ目はアメリカ西部のコロラド高原の近くの
フォーコーナーズ(ユタ・アリゾナ・ニューメキシコ・コロラドの
四つの州が直角に交わっている地域)でウランが採掘され、
放射能の害毒を知らされていない鉱山労働者が
その犠牲になっていること。

またウラン残土やウランの製錬後に出る鉱滓(こうし)が
周辺住民に被ばくをまき散らす様子が描かれています。

この鉱滓は原子力開発による人類の最大の被ばく源と言われていて
やるせない気分になります。

 ホピやナバホの人たちがこれらの被害を受け、
生命と部族の存続の危機にさらされているという
当時の現状が取材されています。

 ふたつ目として先祖から語り継がれたホピの予言が審議された結果、
今まさに人類総体の生き方がが問われている時期に、
真の生き方とは何かを伝えるべきとの結論が出て、
選ばれたメッセンジャーの登場となります。

 そしてみっつ目には、
広島、長崎に投下された原爆として、
ホピの聖地から採掘されたウランが使用されたことを知ったホピの人たちは、
それが先祖から言い伝えられてきた
「灰のびっしりつまったヒョウタン」であると解釈し、
そのことを人類へに警告として世界に発信されていったことが語られています。

 全編を通じて、
ホピ族の言う「母なる大地の内臓」から取り出されたウランが
地上のあらゆる命にとって本質的危険性を孕んでいることが
鮮明に一点の曇りもなく描かれていました。

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 常にホリスティックな視座から命を見つめることを
念頭に置いている私たちにとって、
地球という自然と人間という自然の関係性が
現代の無知でかつ狡猾な人間の手によって
まさに切断されようとするのを断腸の思いで見るほかありません。

 思えば広島、長崎での原爆に始まり、
アメリカを始めとする「先進国」で長年続いた原水爆の実験、
そしてスリーマイル島、チェルノブイリ、
そして福島での原発事故、
また事故を起こさなくとも常時環境中に放射性物質を
撒き散らしている世界の四百数十基の原発、
これらによって放射能は原子力以前に比べて
確実に増加していることは間違いありません。

 放射能にはこの値以下だと影響が無いという数値
ーいわゆる閾値ーはないと言われています。

今の私たちに課せられるのは、
放射能の影響を少しでも軽減する治療法、
養生法を追求するだけでなく、
放射性物質を放出し現在の私たちばかりか
百万年後の子子孫孫までツケを残す原発を兎にも角にも
「停止」に持ち込むことをも、
ホリスティック医療に係わる者として視野に入れたいものです。

映画の後の話し合いはほんの短時間でありましたが、
節電などのライフスタイルを変えるだけでなく
生き方の根本を見直したいとの発言もありました。

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第二部として被災地にボランティアとして入られた
関西支部運営委員の堀部さん、
宮里さんから現地の様子と活動について話していただきました。

被災後日数が経つにつれ、
なくなった若者がいるのに年のいった自分が助かったことに罪悪感を感じるなど、
心のケアが今後益々求められるだろうとのことでした。

じっくりと話し合う時間が取れなかったのが悔やまれます。

(関西支部 野網昭南)


「ホピの予言」映画と私

先日のホリスティック医学協会関西支部主催の
ホリスティックフォーラムでは
アメリカネイティブアメリカンのホピ族に伝わる
予言を描いたドキュメンタリー映画の上映を行いました。
本当にたくさんの方にお越しいただきました。
みなさま、ありがとうございました(*^_^*)

わたしは今回この映画を見るのは3回目でした。

最初にみたのは1992年。
自然農法や反原発運動をしている友人から
すごいよ、とコピーをもらったのが
映画でも紹介されていた
「ホピの長老の言葉」と「予言」でした。

ホピとは、ホピ族の言葉で「平和の人」。
ウランが眠る母なる大地を古より守り続けてきました。

コピーに記された「予言」と
「長老の言葉」の内容はとても衝撃的でした。
2012年に人類が滅亡する!などとうたわれるようになった
そもそものきっかけは、実はこの予言だったのです。

なんとかしてホピの方にお会いしてお話を伺いたい!
と願った途端、
アメリカ、ニカラグア、ジャマイカでの
代替療法のワークショップのアシスタントとして
旅に同行しないか、
というお誘いをいただきました。

当時、もんぺをはいて、田畑で土にまみれていた私に
1ヶ月を超える世界旅行に行くだけの資金はありません。
たくさんの方に、
旅の費用のほとんどをカンパしていただき
無事参加することができました。

わたしが旅にでかけた頃のアメリカは
おりしも、クリストファー・コロンブスが
ホピ族など先住民族が守ってきたアメリカ大陸を
「発見」してからちょうど500年ということで
「コロンブス500年祭」が行われていました。
同時に、この年は、先住民族が土地を奪われ、
生きる権利も、人間としての尊厳も奪われたことに対し、
「国連が世界先住民族年と宣言せよ」と要求する運動も
盛り上がりを見せていました。
「ホピの予言」はこのような時代の背景の中、
大きな脚光を浴びはじめたのです。

さらに、クリントンの大統領選の祝賀ム-ドに
ニューヨークの町が包まれているときに、
ハーレムのマルコムXの友人だったOさんのお宅を
訪問したり、
ネイティブアメリカンのメディスンマンと知り合い、
ニューヨークのど真ん中で、
ドラムセッションをしたり、
ジャマイカではレゲエの神様ボブ・マーリーの奥様と
仲良くなったり、
前年の暮れには、ソビエト連邦の崩壊もあり、
なんともエキサイティングで、
時代の変化のうねりの真っ只中にいるような
不思議な高揚感を覚える旅でした。

アメリカを旅している間は
ホピの方にお会いすることはできず、
中米や南米を回り、
1ヵ月後に無事日本に帰国した次の日、
神戸で開催された「ホピの予言」上映会で
ホピの長老の方とお会いすることができたのです♪

そのときの上映会には
映画の監督の友人であった、
漫画家の水木しげるさんも参加されていました。
上映会終了後、どういう話しの流れだったのか
今では覚えていないのですが、
ホピのメッセンジャーであり
この映画にも登場するトーマス・バニャッケさんや
マーティンさんらに同行して神戸のお寺を訪ね、
そのあと一緒にお茶を飲み、お話を伺うという
貴重な体験をさせていただきました。


今回のホリ協のフォーラムでの上映会でも
「ではわたしたちはどうすればいいのですか?」と
若い参加者の方から質問がありましたが
わたしも当時は、20代の頭でっかち人間。
同じように、
「世界が破滅に向うかもしれない今、
わたしたちは何をすればいいのですか!!」
とトーマスさんやマーティンさんに必死に
質問したことを覚えています。
トーマスさんもマーティンさんも、
穏やかに、静かに、
「この予言をみなに伝え、
誤った道にすすまないように
あなた自身が平和であるように」
と話してくださいました。

平和であること。
調和そのものであること。

以来、心にこの言葉を響かせながら
どのように世界と関わり、行動にうつすか、
と模索してきた20年でもありましたが、
今回の大震災や福島原発の状況を見て
もっと、何か、できたのではないかという
悲しみに似たような思いがあります。

もっと伝えられたのに・・。
わたしは知っていたのに・・・。

私が今、アロマセラピーという仕事をしているのは
ホピの方からいただいた「平和」の教えと
大きく関わっています。
平和運動をすることではなく、
アロマセラピーを通して、
ひとりひとりの心とからだを耕し
リラックスして穏やかに微笑むことこそが
平和の道に通じると信じ、
選んだ道を歩んできたのですが、
「ホピの予言」そのものを伝える努力は
あまりしてこなかったことに
いまさらながらに気が付きました。

2012年はいろんな意味で
人類という種にとっての、
ターニングポイントになるといわれています。

今からでも遅くない。
私たち自身が、光となって
この世界を明るく照らせるように、
大きく呼吸をして浄化と喜びの道を歩くと決意し
行動することが今、求められているのです。

フォーラムでの映画上映会のあと、
被災地で医療ボランティアとして現地に入り、
ネットワークを作り、
空白期間が生じないように医師や看護師のシフトを組んで
避難所での支援活動を行うホリ協スタッフや
アロマセラピストとして被災地でボランティア活動を
行うスタッフの報告がありました。

感情を吐露することなく、
事実を伝えることに懸命な彼女たちの
表情や言葉から、
言語を絶するだろう被災地の様子が伝わってきました。

わたしたちに、何ができるのでしょうか。

今朝見た朝のワイドショーで、
原発の避難地域の住民の
一時帰宅の様子を写していました。

おそらくたった数時間しかない一時帰宅の時間。
82歳の女性が、
亡くなったご主人が好きだったというひまわりの種を、
放射能に汚染された庭にひとりで撒き続けていました。
静かな淡々としたその姿に打たれました。

「明日、世界が滅びるとしても
今日、あなたは林檎の樹を植える」
マルティン・ルター


わたしも、そしてあなたもきっと、
あきらめることなく、
林檎の樹を植え続けるでしょう。
ホピの予言に対する答えのひとつとして・・。

(関西支部 はやしひろこ)
by holistic-medicine | 2011-06-08 10:03 | 中部支部
中部シンポジウム2011 ―6月5日報告―
ホリスティック医学シンポジウム中部2011

“いのち”に寄り添う ~ひと、たましい、医療~

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【日時】2011年6月5日
【会場】ウィルあいち
ウィルホール
(名古屋市東区上竪杉町1)







 今回のプログラムは終末期ケア、ならびに死の看取りに及ぶまでの医療がどのように役割りを果たせるのか、また、患者さんを中心とした人間関係を円滑にするには(満たされた臨終を迎えるには)というテーマを掲げた。
 日本人の死生観とは何か、「わたしがわたしで本当に良かった」と思えるような死を向かえることは可能か?という、そもそも論を紐解くべく、和学(japonology)を専門学域とする南山大学、まどか・アッセマ・庸代准教授に「日本人の“いのち”感」を説明いただいた。「身に合った振る舞い」「和語が示すいのち感」「“場”のエネルギー」など高邁なステージを自然に受け入れられる日本人の素質にあらためて気付かされた。

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 午後の基調講演「いのちに寄り添うスピリチュアルケア」(飛騨千光寺住職、大下大圓氏)では、世界スケールでみる宗教(観)的「いのち、たましい」の捕らえ方、瞑想療法の効果・効用、ターミナルケアでの実際の事例など、僧侶のイメージとは異なる学際的な研究と成果の発表をいただいた。もちろん専門領域である仏教・仏典にみる生命・いのち感も説明いただいた。


 研究講演、基調講演を終えてシンポジウムでは、各パネラーに説明をより理解しやすくするために、事前にパワーポイントデータとしてそれぞれ15分前後、提示・解説いただいた。特に船戸医師からは、悪性病で若くして亡くなった本人と家族の手記、年月経過してからの家族の思いなど、実話にもとづいて解説いただけた。これには会場の聴者も感慨深く聴き入っておられた。恒川医師、堀田医師は統合医療、補完医療を用いた時の患者さんの事例報告を中心に解説いただいた。癌のステージ4の患者さんの5年生存率(総数50余名)が50パーセントに達する報告(通常は20パーセントを超えない)。薬を少なく処方できる方法など多岐に渡った。


 パネルディスカッションでは、終末期医療の改善が促されない理由として、医療システムの不備を挙げられた。医療者が「行ってあげたいが保険適用でないので行えない」、「医療外の助言、例えば死についてや博愛情の吐露など」、課題は多いように思う。
 大学者であるまどか氏は東京大学大学院での遺伝子研究の経験もあるため、国内外の研究者とも交流がある。医学研究における、国内の教育システムも万全とは言い難い状況だという。直ちに成果を求める研究に走りやすい研究者の意識改革と、それを支える国家的な応援も必要ではないか。


 今回シンポジウムの参加者は173名だった。午前、午後と長時間に及ぶ学習会ではあったが、ほとんどの方が最後のプログラムまでおられた。挙手による医療従事者、コ・メディカルを尋ねたところ、およそ半数であった。